ZZP

日曜の朝から持病の喘息発作。
まぁ、１日くらいならなんとか耐えて月曜日病院行けばいいや。そんなレベルだった午前中。
午後から、というか日が暮れた辺りから悪化し始めて、まともな呼吸なんぞできないレベル。ぜーぜーひーひー喉が鳴って寝転ぶことすらできないくらい。もちろん声なんか出せるわけない。
声出なくなることは予想ついてたから、午前中のうちに病院連れてってね、ってちゃんと言っといたんだけどさ。

親の意識が低すぎて本当に死ぬかと思った。

もう特効薬になるようなもんは家にないよって午前の時点で言ってんのに、まだ薬探そうとする。
それも真剣に探し回ってくれるんならまだ許せるが、近くにある風邪薬の効能見てるだけ。

「ぜんそくと風邪は違うんだよ咳ごほごほしてても風邪じゃないんだよ風邪ひいたからってぜんそく発作起こるわけでもないんだよ。まったく別もんなんだよ！」
って説明は月１回のペースで言ってる。なのにぜんそくを風邪薬で治そうとする。

そんでもって、ぜーぜーひーひーうるさくしてんのに、平気な顔してテレビ見てる。
後で声出るようになってから文句言ってやったら「テレビの方が大事に決まってるやんか」ってしれっと言いやがった。

自分の見たいテレビ終わってから、やっと「病院行くか？」の一言。
４時間もよく耐えたわ…。てゆか４時間もぜーぜーBGMによくテレビ見れたな、どこまで関心ないんだよ。

声出せないからやっとかけてもらえた言葉に全力でうなずいたのに…
タウンページどこやったかなー→あーあったわー→えーっと病院はー…
まるで旅行先の宿探すみたいな。特売品のチラシ眺めてるみたいな。
そんなことしてないでさっさと119に電話して救急病院聞けよ、って思っても言葉にできないから伝えようがない。てゆか自分呼吸するので精いっぱいだから何も伝えられんのよね。

やっと病院決まって出るときも、「あったかぁして行きや！」って言いながらコートだけ出して車取りにいったの。
ちょっと待ってコート一枚であったかくして行けるもんなのせめて靴下くらい出してよ。
んで家の前に車つけるけど、そっから家に戻って来ようとしない。
え、こいつほんとに10年喘息と付き合ってきた子の親なの？
さらに発する言葉が「靴下は！？何で履いてへんのよー」って。出さなかったのお前だろ。こっちゃ５メートルもない玄関までの移動に５分かかってんだよ。

車の中でも「しんどかったら寝転ぶか？」ってしつこく聞いてくる。
「ぜんそく発作中は寝てるより前傾姿勢の方が楽なんだよ」ってのは喘息と風邪の違い以上に毎日言ってる。なのに寝かせようとする。言語能力ないのか。

何とか病院行って、吸引してもらって、声が出るようになったから溜まった鬱憤ぶちまけてやった。
相変わらず開き直られたけどね。「座ってる方が楽って言うけど寝転んだ方がいいかなーって思うやんか」って。もうこいつに何言っても通じないんじゃないかと思った。宇宙人もびっくりだわ。
んでとどめに「テレビの方が大事に決まってるやろー」って。冗談でも言っちゃいけないことがわからん下衆らしい。


そんなこんなで無駄に時間を過ごした日曜日でした。
今保険証ないからさ、診療費全額自費になるからさ、金銭的な負担おっきいしあんまり病院行かない方がいいよなー、ってのは仕方ないんだけどさ。

さすがにすでに呼吸困難者に向かって「今診療時間じゃないからあと２日我慢してな！」って言えるもんじゃないと思うわ。
10年もぜんそくと付き合って生きてる子が声出なくなってることくらいわかってるはずなのに、聞いてくるのが首振るだけで答えられないようなことばっかだし。
風邪だろうが喘息だろうが階段昇降させようとするし。
救急車呼ぶのは恥やしなー、とまで言うし。

「しんどいなら２階で寝てきなさい！」→「ごはんやで降りてき！」
これが母の病人に対する扱い。病気を理解してない。しんどい時に自分の部屋でごはん食べたことないもん。絶対無理矢理階段降りて冷える食卓で食べてたもん。

いつかこの母に見殺しにされるんじゃないかと思う。
そこらへんの道行く見知らぬ人の方が頼りになるよ。やばそーだなって思ったら救急車呼んでくれるもん。怪我してなくても事故したら救急車呼んでくれる人だっているし。

ぜーぜー言ってる横でのんきにテレビ見ながらタバコ吸う人間よりはずっとありがたいよ。

いっそのこと入院させてくれればいいのに。