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MMD作品裏話、いずれ増えるであろう配布物の保管庫などなど。
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ちょっと「経験者は語る」ってやつでもやってみようかな。
多少言葉がきつくなります。心に響けばいいかなって思ったけど反感買っちゃったらごめんなさい。


MMDerが増え、それに比例してオリジナルモデルを作る人も増えてきました。
かくいうわたくしも、今年6月の後半に3DCGとMMDの世界に初めて飛び込んだまだまだ新参者。
だから偉そうに言えることなどほとんどないのだけれど、経験を語ることくらいはできます。

思うようにポリゴンの配置ができなくてイライラしたり、他の人の作品を見ては自分のクオリティに幻滅したり、もちろんしましたとも。
理解できないところが多すぎてめちゃくちゃになったりもしましたよ。

別にそれはいいんだ。むしろそれがない経験者なんていないし、それを経験しないと辿り着けないと思うし。

全てに関して言えることだけど、新しい世界に飛び込んで成功するか挫折するかを決めるのは、基礎なんだと思う。

たし算でつまづいた人間が因数分解やろうなんて絶対無理だし、ひらがなを読めない人間が読書しようなんて以ての外。

3DCG~MMDまでに大事な基礎は、もちろんいっぱいあります。
ただ、それを「基礎として」捉えられるかどうかがポイント。
解説サイトは全体の流れを説明してくれるし、細かく教えてくれるところもある。
問題はそれを読む側が「ポイント」を捉えられるか。

たとえばMMD解説では「ボーンを動かすとモデルが動く」と表記されてわかりやすいんだけれど、実際はそうじゃない。
頂点が移動することで、モデルが動くんです。
「ボーンを動かす」のは、その頂点を動かすひとつの「手段」。

これを理解していないと、モデルを動かすところへは進めない。
モデリングの時点で知識が足りていなくてもここまでは進めます。

一番わかりやすいのがコンパス。
コンパスの針を軸にぐるぐると回すと、鉛筆は円を描きます。
そのまま紙に針をぶっ刺して紙を回すと円は形を崩さずその場で回るはず。
今度は円の中の適当な位置にぶっ刺して回してみる。そしたら、円は形状を保ったままぐるぐると移動しながら回転する。

それがボーンと頂点の関係。
モデル本体の中心にボーンが来ていなければ、人間の体のように綺麗な動作をすることはない。

そこまで理解して、ボーンをモデルの中央に配置できて初めて、ウエイトに移行できる。

ウエイトに来たら、まずは動かしたい頂点を考える。
コンパスで試した通りの動きは、ウエイト値100%。

ボーンのつなぎ目は、曲がるストローで考える。
曲がる部分の中央に、ボーンのつなぎ目がきている状態をイメージ。
そしてゆっくり曲げて、蛇腹部分を観察してみて。
凸凹を辺として、一番上は、辺の形状を保ったまま大きく回転する。だけど一番下は、ほとんど動かない。
上ほどボーンに追従し、下ほどボーンに追従しない。これがウエイト。

さらにぐりぐりと動かしてみればもっと発見できます。
曲がる部分の外側は蛇腹が大きく開き、内側になるほど蛇腹は締まっていく。無理矢理180度くらいまで曲げてやると、内側はへこんでストローの太さがなくなる。
ここに来て「曲がる部分の中心がボーンのつなぎ目」ってのを思い出すと、外側も内側も反対側に同じだけ動いてるってのがわかる。

これを肘関節に置き換えると、ウエイトの塗り方もわかるはず。
腕を輪切り状にする辺上にある頂点は、同じウエイト値でいい、ってことが。

ここまで理解して、やっとモデルが完成する。
それが基礎。

なのにそれをすっ飛ばしていては、物理演算やボーンの追加には到底辿り着けない。
気持ちは経験したのでわかりますが、携帯の内部構造を知らない人に携帯が作れますか?って話です。

ちなみにモデリングの基礎を書かなかったのは、このボーンの仕組みとウエイトの仕組みが何よりの基礎だから。これを理解していない故に「モデリングが下手すぎる」等の勘違いを起こしてしまうのです。
モデルを作るだけならボーンやウエイトの知識なんてなくてもできます。頂点の位置がバラバラであっても面が綺麗に見えればそれでいいのだから。

ですが、動くモデルを前提にしているのなら、ボーンとウエイトをきちんと理解しないとできません。

モデルの中心にボーンを配置するためには、中心をイメージしながらモデリングしないとイメージ通りには動かない。
曲がる部分がどんな風に動くかをイメージできなければ、関節部分にどれだけ頂点を配置したらいいのかもわからない。

つまりは既に配布されているモデルを観察したりいじったりして、どんな風に動くかってのをイメージではなく理屈として頭の中にまとめることが大事。

そして可動モデルにおいて一番重要なポイントは「頂点」だということ。

時間が足りない、早くしたい、うまくいかない、理解できない。
それは成功したみんなが経験すること。
挫折した人との違いは、それを押し殺して基礎をきちんと積み上げたところにあるんだと思う。
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ニコニコ動画でMMDポケモン作品を公開しております。ときどき後悔もしております。
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